さあ、宴をはじめようか。
「僕はここに居ます!今ここで輝いてます!」
「ちっがーう!」
スポットライトを浴びて字のごとく輝いていたクライムに向かって、緋雪が全力でメガホンを投げつけた。
彼が華麗にかわしたのを見ると緋雪は舌打ちし、大股で歩いてきてビシッと指をつきつける。
「何度言ったら分かるのっ、自分の世界に入るなっ!」
「実際輝いていたではないか」
「そういう問題じゃないっ!」
壁に当たったのか、若干凹んだメガホンを拾うとため息をついた。
「緋雪先輩、人選ミスだと思いまーす」
「なのですよー」
リョウとチェリッシュが恐る恐る進言する。
「しょーがないでしょ!コイツを使えば他がどんなにお粗末でも客が入るんだから!」
「うっわー、無茶苦茶だ……」
「やかましい!とっとと準備せんかい!」
送信ボックスに入ってた代物。
『学園祭で演劇』ネタがやりたかったようだ。
冒頭のクライムの台詞の元ネタはデ/ス/電/所の『夕/景/殺/伐/メ/ロ/ウ』より。
[0回]
PR